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撮影から三週間経った頃、学校に着いて教室に向かっていると七海が雑誌を片手に廊下を走ってやってきた。
「夕貴ー!載ってる載ってる!!」
「おはよ、七海。慌ててどうしたの?」
「これが慌てずにいられますかって。ほら、レイって夕貴のことでしょ?」
「あ、うん。」
七海が差し出したティーン向け雑誌にレイの写真が大きくいくつも載っている。見出しには「王子様に見つけてもらう輝きファッション」
他の女の子の写真は下の方に小さく載っているが、顔もよく見ないとわからない。
さらに下の方にモデルの名前が出ていたがレイ以外の子は他でくくられていた。
ポッと出の私がこんなに大きく載せてもらえるなんて夢みたいだ。
「これじゃ夕貴ってわからないじゃない。金髪で目鼻がくっきりで顔形は夕貴なのにまるで別人だよ。」
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