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始業式。
背筋をピンと伸ばして校門をくぐる。
南城あきら(みなしろ-あきら)。
高校に入学して2度目の春だ。
「あきらー!また同じクラスだよ!」
ツインテールを揺らしながらこちらに走ってくる可愛い女の子は親友の木崎優里(きざき-ゆり)。
大きな二重の目元とぷっくりした唇が愛らしい。
優里とは中学からの付き合いだ。
「2年生もあきらと一緒のクラスで安心したぁー」
「ね。ほんとよかっ…」
安堵の表情を浮かべる優里と2人で階段を登っていると
「「「きゃー!!」」」
私達の向かう先から女の子達の悲鳴のような声が聞こえてきた。
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