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「あ、来た。
ねーちゃん!」
部室棟に行くと、何故か部室の前に弟の結人が立っていた。
その隣には結人の友達の八島湊(やしま-みなと)くん。
うちにも何度か遊びに来た事がある。
少し茶色がかった癖のある髪の毛に、高めの身長の割りには可愛らしい顔つきの男の子だ。
成長期らしく、最近ぐんぐん背が伸びてきてるみたい。
「結人…どうしたの?
まさか結人がテニス部に…?」
「ちげーよ。
俺はサッカー一筋!
湊がテニス部入りたいらしくてさー、ねーちゃんテニス部だしこいつ任せていい?」
湊くんは結人の隣でそわそわしている。
結人は結人でサッカー部の部室の方をチラチラ見ていて落ち着きが無い。
「そういうことね。
じゃあ後は私引き受けるから、結人は早くサッカー部行って来たら?」
「ん、さんきゅー!
よろしく!」
結人は手を振りながら走って行った。
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