晴的幸不幸論

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 自分的にはちょっと不幸な毎日のほうがいい。大きな幸せはいらない。日々の小さな不幸の中に、縁側で日向ぼっこをするような穏やかな一瞬があれば幸せだと思う。  だからといって、“ツイてない日”ウエルカムというわけでは決してない。制御不能な“ツイてない”は「あぁ、不幸だー」とか笑ってられないから。  それでも人よりは慎ましく生きる森野(もりの)晴(はる)今年めでたく30を迎える女子にもその“ツイてない日”は等しく訪れる。粛々と。淡々と。努力・能力関係なく。
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