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男になりたいと夜空に願いだしたのは、いつからだろう。僕は女でありながら、女であることに悩んだ。
自分のことを『僕』と言い出したのは、いつからだろう。
記憶も曖昧な幼い頃からだ。
僕は僕のことが分からない。
ただ、僕は君の側にいればいい。
君が、幼い僕が性にとまどい男ぶっていじめられているのを助けてくれた。
お嬢様と呼ばれて、僕なんか歯牙にもかけなくてもいい僕を助けてくれた幼いあの日から、僕を君を守るためだけに生きてきたんだ。
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