31人が本棚に入れています
本棚に追加
可愛い彼女を目の前にフラレたらどうしょうとか
今の関係が崩れてしまうとか
あらゆる不安が脳内で交差し始めた。
でも只の友達という関係に満足出来ない我が儘な俺
それに決めたんだ
彼女が起きたら
この気持を打ち明けると
自分で決めたのだ。
俺はキッと決心を決め、咲希の顔を真っ直ぐ見つめる
そして勇気を振り絞り
「俺…
咲希の事が好きだ」
小さくも大きくも無い普通の声
だが確実にハッキリと言葉に出し、音にして気持を声に乗せた。
咲希は、今どんな顔してるんだろう。
俺の気持は彼女に届いたのだろうか
怖くて見れない。
一瞬顔を伏せる俺
でも
やっぱり気になる
思い切って顔を上げた。
咲希は笑いながら
「アタシも好きだよ」
え?
「本当か?」
顔が思わず綻んでしまった。
「うん。
だからずっと友達だよ」
…ずっと友達
あぁ
やぱしな
イヤに軽い返事だとは思ったんだよ
こいつ絶対意味解ってない。
てか
ずっと友達…
一生友達…
ただの友達…
だからそんなの絶対嫌なんだって。
最初のコメントを投稿しよう!