告白

4/6
前へ
/12ページ
次へ
「あのなぁ そういう意味じゃなくて… 付き合ってくれないか?」 引く分けに行かず、再び説明する様な口調で話す 「付き合う? いいけど何処に? お買い物?」 咲希の無邪気な笑顔に思わず溜息が出る。 咲希の天然にも困ったものだ。 まぁそこも可愛いんだけど…。 今は困る。 「だから… お前は俺にとって特別と言うか… 愛しい女って言うか…」 あぁもう 俺は何を口走ってるんだか 顔に熱を感じる。 絶対に俺、今赤面してるよ 「あぁーもういい! 帰るぞ」 軽く逆切れしながら、咲希の腕を強引に引っぱた。 土手を上がり、自転車の後ろにせ走り出す 辺りは既に暗くなり始めていた。 しばらくして 後ろから隠すような忍び笑い声が聞てきた。 「何だよ!」 怒り口調で咲希を横目で一瞬睨みつける。 まぁ運転中にそこまで首が回るわけも無く 仕草だけだが 「ゴメン。 葉、顔赤いよ」 ったく誰のせいだと思ってんだよ。 「悪いか」 「いやぁー。 可愛いいなぁーって」 「男に可愛いとか言っちゃ駄目だろ」 そんなちょっとした会話をしていると咲希の家に着いた。 咲希のおかげで気まずく為らなくて良かった
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加