事情ありの結婚話と瀬戸際

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自分の気分は晴れないまま帰ると、その日から本を用意し読む演技練習が始まった。 試練というものの1ヵ月たった頃は、苦しいことの連続だった 「波人……演技必要なのかな?」 「え?うん、だって俺の職場では少なくとも噂は避けたいからこうしたこと必要だろ?」 そう普通に喋る波人に私の気持ちを考えてくれることなんてなくなった、と実感してしまう。 いつからこうなったんだっけ? 私は結婚しようって言われて、踏ん張ってきたのにどこで道を間違えた? わからないことだらけ、 でも知らない事が起きてることに嫌気を感じて、
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