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「まこと?」
その声は紛れもなく俺の彼女、松本夏奈の声だった。
「夏奈……」
「ねぇ、誰かいるの?」
この状況を夏奈に見られたら……確実に修羅場だ。知らない女と裸でベッドの上にいるなんて何の言い訳も出来ない。しかもどうしてこうなったのか、俺自身が全く説明出来ないのだ。
「夏奈、ちょっとそこで待ってて!」
とりあえずいいから隠れてくれと俺の横で寝ていた謎の女を無理矢理ベッドに押し込む。
「ちょっと! 何すんのよ!」
「いいから、静かに…」
なんで待たないといけないの? なんて彼女の声は近づいてくる。
「とにかくちょっと待って!」
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