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「それはいいけど服着てないの。とりあえずそこの服、取ってくれる?」
言われた通り俺は床に落ちているパーカーを手に取り、女に渡した。
「ありがとう。あっち、向いててよね」
そう言うので俺は素直にそっぽを向いた。
「ねぇ、どういうことなの? 誠!」
女が服を着ている間に俺は夏奈の尋問に合った。
「いや……それが……覚えてないんだよ……ね?」
気がついたら俺もこういう状況だったんだと素直に言った。覚えてないなんてありえないと夏奈は怒りに震え上がっている。
そりゃそうだろう。夏奈が怒るのも無理はない。
俺がもしも夏奈と同じ状況だったとしたら、絶対許せない。許せるわけがない。
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