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「よし、これで完璧!」
服を着替え終えた女がそう言う。夏奈は今までに見たことの無い顔で女を見ていた。
女って怖い。それが今の素直な心情だった。
「アンタ、本当に誠と寝たの?」
夏奈が女に尋ねた。それは俺だって一番聞きたいことだった。
俺はこの女を抱いたんだろうか? まぁこの状況だけ見ると限りなく黒に近い。
「う~ん、それは言えないかな~? でももうこの状況見たら、そうなっちゃうよね?」
そう言うと甘えるように俺の腕を掴む謎の女。
「お前、離れろよ!」
「ふふふっ」
俺を上目遣いに見ながら女は高らかに笑った。すると相当怒っているのか
夏奈が女を俺からはがした。
「ふざけるのもいい加減にしてよ!」
その途端、乾いた音が部屋に響く。一瞬何が起こったか分からなかった。
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