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ホテルに泊まる時、僕は浴衣もバスローブも使わず寝る。
寝相が悪いわけではないが、布団の中で裾がはだけるだらしなさが気に入らないのだ。
スコーピオン三杯の前に何をどれだけ飲んだか知らないが、ここまで潰れていれば、このまま彼女は朝まで眠るだろう。
彼女より早く起きて身支度を整えればいいとたかをくくった僕は、セキュリティボックスをセットしてからいつものホテル仕様の出で立ち──というほどもない下着一丁の半裸だが──で布団に入った。
ソファーの方が誤解がなくていいだろうとは思ったが、なにしろ半裸なので布団無しでは野蛮人のようでいただけない。
携帯のアラームをオンにして枕元に放り、目を閉じる。
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