1831人が本棚に入れています
本棚に追加
身体の下から上掛けを引きずりだそうとして彼女に手をかけた時、彼女が目を開けた。
ぼんやりとして、目の焦点が合っていない。
まだ酔っているらしい。
「布団をかけますから、少し身体を起こして下さい」
声をかけると、意外と素直に彼女は起き上がった。
彼女が座っていない方の半分の上掛けをめくり、そこに促すと、彼女はもぞもぞと移動した。
横たわらせ、布団をかけてやる。
「では、ゆっくり休んで下さい」
ところが一度目を閉じた彼女は再びむっくりと起き上がった。
「……暑い」
布団は余計なお世話だったらしい。
空調を調整しようとヘッドボードを覗きこんだ僕は、何やらゴソゴソ音がするベッドを振り返って目を剥いた。
彼女がワンピースを脱ぎ始めたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!