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チャートに目をやると、
目的海域まではまだかなり距離がある。
このペンギン自体はそんなに速度が低い訳ではないが、
超がつく位に極秘な存在である故に訓練海域もかなり遠い場所で行う必要があるらしく、
おかげでえらく暇な時間ができてしまう。
もちろん、
四周の警戒は怠らない。
諸外国の軍艦がいるかもしれないし、
P.L.A.N.(人民解放軍海軍)の連中がいるかもしれない。
あと、
鯨。
海洋生物といえど、
衝突すればこっちが沈められてしまう。
なんせ‘’ペンギン"だから。
ディスプレイ上には逐一海中の様子が表示されている。
しかし、
見ていても時々流れる産廃の成れの果てのようなもの以外目立った異状もない様子。
何とも平和なことだ。
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