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音が止まると、僕は怯えた目を見つめ、今、彼女のストッキングに起きている由々しき事態をありのままに告げた。
念のため、僕はストッキングフェチの変態ではない。
「伝線してます」
それだけ言い残し、向きを変える。
さあ迷子ちゃんよ。
ハチミツ王子がくれた休憩時間は、泣くよりも有意義に過ごして頂こう。
黒ではないが白でもない、恐怖の予感をじわじわと味わうべし。
しかし、迷子のおかげで用もないのにエレベーターに乗る羽目になった僕は、美味しくもなければ不味くもない平凡なコーヒーを飲みに社食に行ったのだった。
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