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ユートはこくんとうなずいた。
「じゃ、さっそく保健所行って、検査と一緒にワクチンもはじめよっか」
「ユートさんっ」
誠一郎が目をまんまるに見開いている。優人のあまりにもさばさばした態度に、誠一郎のほうがめんくらっている。
「そうと決まったら、はやく抗体つくって、いーっぱいえっちなことしようよ。今まで我慢してきたぶん、俺が竹林くんの性春、とりかえしてあげるからさ」
お得意のいやらしくて悪戯っぽい笑顔で微笑んで見せた。そしてちょっとだけ、照れくさそうな顔になる。
「あと、竹林くん、今までヤらないでいてくれて、ありがとう。俺の体を守ってくれてありがとう。そういう我慢って誰にでもできるわけじゃないと思うんだ。竹林くん、ありがとな」
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