ヤれない事情2

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「竹林くんもうごいて」  耳元でささやくと、呼応するように誠一郎の腰も上下した。下着の布がこすれあい、中に秘めた熱の、鉄のような硬さをつたえてくる。 「ん、あっ。あ……もっと」  優人はもう喘いでいた。目をうるませてねだる。 「だめです。これ以上は……このままじゃ」  余裕のない声で誠一郎がささやく。 「ゴム、するね」  優人は左手に持っていた四角形の包みを、口をつかって噛みやぶった。 「俺、これ口でつけるテクあるんだけど」  そういいながら、ゼリーで濡れたゴム片をとりだすと 「ダメっ。危険ですそんなのっ」  誠一郎は可愛いほどうろたえる。 「なんで? そんなことしたら暴発しそう?」  優人はくすくすと笑って、下へ手をのばす。そして、また嬉しげなため息をついた。 「ああ、もうこんな濡れてるんだ」 「優人さん」 「大丈夫、気をつけるから」
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