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「竹林くんもうごいて」
耳元でささやくと、呼応するように誠一郎の腰も上下した。下着の布がこすれあい、中に秘めた熱の、鉄のような硬さをつたえてくる。
「ん、あっ。あ……もっと」
優人はもう喘いでいた。目をうるませてねだる。
「だめです。これ以上は……このままじゃ」
余裕のない声で誠一郎がささやく。
「ゴム、するね」
優人は左手に持っていた四角形の包みを、口をつかって噛みやぶった。
「俺、これ口でつけるテクあるんだけど」
そういいながら、ゼリーで濡れたゴム片をとりだすと
「ダメっ。危険ですそんなのっ」
誠一郎は可愛いほどうろたえる。
「なんで? そんなことしたら暴発しそう?」
優人はくすくすと笑って、下へ手をのばす。そして、また嬉しげなため息をついた。
「ああ、もうこんな濡れてるんだ」
「優人さん」
「大丈夫、気をつけるから」
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