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誠一郎のコットンのブリーフをずらして、ゆっくりとそれをとりだした。薄闇でそりかえってゆるやかな弧を描く。
「昔、店の子がさ、『あんまり経験ないような人にかぎって立派なモノ持ってる』とかいってたけど、本当なんだな」
優人は感心しきっていう。
「あ、あんまり、まじまじと見ないでください」
誠一郎がいたたまれない様子で、優人をぎゅっと抱きしめた。
「見えないと、つけられないよ」
優人は苦笑した。片手をのばして、ずしりと重量のあるものを根本からにぎった。誠一郎の腕から力が抜けていった。
「うん、すごい。楽しみ。どきどきする」
優人はかがんで薄いゴムをかぶせた。ローションのびんをひろって、蓋を開け、手のひらのくぼみにたっぷりと出した。ピーチやベリーまじった爽やかで甘い香りがひろがった。
「濡らすね」
自分のたかぶりと誠一郎のそれにたっぷりとまぶす。ぬちゃりと水音がして、それだけで誠一郎が身震いしたのがわかった。優人はぬるぬると逃げるものを、両手を使ってまとめてにぎりこんだ。
お互いに弾きあうような怒張の硬さに、優人は鼓動がはやくなった。ゆっくり手を上下にうごかすと、すぐに快楽の波が頭をしびれさせた。
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