805人が本棚に入れています
本棚に追加
次の瞬間、目の前で閃光がはじけ、頭の中が真っ白になった。
「あ――――っ」
強烈な快感が全身を貫いていく。何度も、何度も。電流を浴びたように優人は体をつっぱらせた。
「あっ――あっ――――あああっ」
そのたび、誠一郎に握られた自分の一部は、活魚のようにはねて白濁をほとばしらせる。
彼の体にすがって、もだえ、耐えた。熱い液体が腹を汚し、腿をつたって流れおちていくのが感触でわかった。
「あ――ああ、ふ、う」
くらくらする。なんとか呼吸を整える。
誠一郎が、膝下にあったタオルの端をもって、濡れた体をふきあげてくれた。ぐったりとなった優人の脇から手を入れるように抱き、うやうやしくベッドに寝かしてくれた。
「今、すごく満足そうな顔してますよ」
ささやいて、誠一郎の指が額の汗をぬぐう。彼の前髪も、ひとすじ汗で頬にはりついている。
最初のコメントを投稿しよう!