02 少女との出会い

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 青年は少女に気を遣わせてしまうのは申し訳ないと思いつつも空腹に耐えかねて正直に話すことにした。  正直にそう告げるとそんなことだろうと思ったと言いたげな表情とともに、少女は持っていたリンゴをぽいっとこちらに投げてきた。 「じゃあそれあげるよ!さっき買い物してたらお店のおじちゃんから貰ったんだー!」  そう言って明るい笑顔を向けてくる少女の優しさを青年はありがたく受け取り、あっという間にリンゴを平らげた。久しぶりに胃の中に食べ物を入れたせいか、少しばかり胃が痛んだが、そんな痛みもあっという間に空腹を和らげる満足感に変わった。  笑顔のままじっと青年を見つめていた少女は、青年が食べ終わるのを確認して話しかけてきた。 「でもどうしてこんなところでぼーっとしてたの?」  そう聞いてくる少女に青年は街に来てから今日までの出来事を話した。すると少女はお腹を抑えながら思いっきり笑った。 「あはは!それは仕事が見つかるはずもないよー!」     
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