見上げた先に浮かぶのは…

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「『…夜空への願い事。』…ねぇ。」 …スマホ片手に見上げてみたものの… 『話のネタになるような願い』すらなかったりする。 「う~む… …ってか、『願えばかなう。』事ってあるのかなぁ…? 『願ってる』だけで『かなう』なら… 特に何もしなくていいんじゃなかろうか… 『心のなかで願えば何でもできる』ってのも… かなりつまらない世の中になるような…? …いや… それよりも『恐ろしく危険な世の中』になるか。 嫌なモノ、消したいモノ、あってほしくないモノ… それを『すべてなくす』って『願い』を続けたなら… 『たった一人だけ残る』って事になるよなぁ…。 …『完全な孤独』に… 人間耐えられるかな? それに耐えきれずに 『自分』すらも無くしたら… …『虚無』しかなくなると思うのだが…。」 …そんな事考えて夜空を見上げた先に… 『さっきより輝く星空』が 観えた様な気がした。 【了】
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