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「2xの3乗」
「引く50x」
呪文のような公式。
「この式は」
黒板に次々と、展開式を書いて、最後にanswerのAと答えを書いて、
「2x(x-5)(x+5)」
クラスの女子半分を屍化させる。
「じゃ、プリントの問5から10を解いてください」
そして、クラスを回る。
「いっくーん、わかんない」
という女子もいれば、
ちゃっかり隣の理系男子に教えてもらう女子もいる。
自分一人で乗り切る子も入れば、
諦めちゃって、英語の単語帳見てる子もいる。
さて、お姫様は?
お。
一樹は覗く。
問5は正解を導いてる。よしよし。
問7から苦戦中。
黒板に戻り、
「問7は答えが」
先に答えをいう。
答えを出すことよりも、俺は中間のいくつかの過程をわかるかが重要だと思ってる。
「数学は答えだけわかっても、ダメだからね」
さて、次は理系男子の山口くんの席へ。
出来てる。さすが。
「浜田、問8」
「池内、問9」
「山口、問10」
生徒を呼んで、黒板に書かせて、問5から問7を補足しながら、説明していき、生徒の答え合わせをして、
授業終了のチャイム。
時間ぴったし。
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