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くす玉を下からホウキでつつく。
「あれ？割れない？」
クラス中が待っています。
大丈夫か？
くす玉が割れずにまるごと落ちてこないかクラス中が心配していると、
「あ！」
くす玉が割れて、中身のほとんどを野村先生が頭にかぶる。
やっぱり。
ぱちぱちぱち。
もう、なんでもいいです。
野村先生はくす玉のなかみを頭に載せたまま、教室のすみっこにいく。
「じゃ、以上でホームルーム終わり」
掃除開始。
女子数人が掃除道具を取りに行くのとは反対に、男子数人は和樹のところに寄ってくる。
「副会長なんてすげー」
「一年生で副会長は初、じゃね？！」
木綿は会話に参加したくないので、そっとそこを去ろうとすると、
「世論調査が最下位だったの、フェイクニュースだってのはびっくりした」
木綿の足が止まる。フェイクニュース？
「理事推薦なら当選確実だろう？おかしいとは思ったんだ」
田中くんが言う。
「あ、それ、俺も聞いた」
「だって、あの世論調査のシステム、去年からダウンしていたって」
「わざとだって」
木綿が和樹を見る。
「俺じゃないよ」
知ってた？
「あれ？竹内さん、知らなかった？」
「あれ？でも選挙速報見てたら、早い時点で当確決まってたよね？」
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