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「咲、学校いこうぜー」
「うん」
「そーいえば新しい公開の映画がさー」
幸兄の告白から一週間。
俺はかあさんと、ねーちゃんと幸兄が登校するのを見送りながら朝食を食べていた。
「...なあ、ねーちゃんと幸兄って付き合ってんのかなー?」
「えー、何言ってるのたける。二人は昔からあんな感じじゃないの。あれはどう見ても仲がいい幼馴染みでしょ」
「だよなー」
「それよりあんたもそろそろ学校いかないと遅刻するよ」
「はーい」
あの告白の後も、ねーちゃんと幸兄はいつもと変わらなかった。けど、前にもまして二人の笑顔が幸せそうだ。
「じゃあ、今度の日曜映画な!迎え行くから待ってろよ」
「うん」
「あ、というか、これからはデートになるのか......って、いてえ!なんで叩くんだよ!って、あれ?咲さん顔赤くなってません?」
「うるさい。というか、幸も赤くなってる」
「い、いや!俺は咲につられただけだし」
「...楽しみにしてる。デート」
「お、おう!俺も」
デートっていうだけで赤くなってる二人だけど、手を繋ぐようになるのはいつのことやら。幸兄の待ては、しばらく続きそうです。
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