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思い立ったらすぐ行動。俺はその夜、早速咲の家を訪ねた。
「あら、幸ちゃん。久しぶり」
「あ、おばさんお久しぶりです」
「咲によう?」
「あ、 はい」
「丁度良かった。さっきからお風呂入ってって咲に声かけてたんだけど、なかなか下に降りてこないのよねぇ。たぶん寝てると思うの。ついでに起こしてきてくれないかしら?」
「もちろんいいっすよ」
という事で、咲の家におじゃまする事になった。
咲の部屋に上がるの久しぶりだなぁと思いながら、ノックをし部屋のドアをあけると、咲のベットの上に毛布にくるまった何かがいて、それは上下に規則正しく動いていた。
「咲ー、じゃまするぞー」
一応声をかけ、部屋に入った俺は、ベッドに近付いた。
布団から頭を少しのぞかせ、すっぽりと布団に潜って眠るのは、昔からの咲の癖だ。
「咲ー。おばさんが風呂だって呼んでたぞー」
布団の上からどすどすと軽く咲の体を突きながらそう声をかけるが、咲は起きない。
しょうがないから、俺は咲のベッドに腰掛け、咲の眠りが浅くなるのを待つ事にした。
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