第2章 違和感

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思い立ったらすぐ行動。俺は咲の教室を訪れた。咲は友達の夏希ちゃんと水樹ちゃんと一緒にいた。 「咲ー」 「いない」 「...いや、めっちゃ目の前にいるんだけど」 「それは咲じゃない。だから帰れアホ犬」 「いや、無理」 「まぁまぁなっちゃん。いいやない。幸君どうしたん?咲ちゃんに何か用?」 「あー、うん。実はさ...って、もしかして今食ってるクッキー調理実習のやつ?」 「犬にあげる分はありません」 「なっちゃんきょう意地悪だなー」 「お前はなっちゃん言うな」 なぜか機嫌の悪いなっちゃんにいじめられながら、俺はクッキーを食べている咲に話かけた。 「咲ー?」 「咲さーん?」 「……もしかして小さいって言った事気にしてんの?」 ガタッ 「ごめんて咲!もう言わないから話だけでも聞いて下さい!」 そのあと何度か謝って座ってくれた咲に、美咲との事情を説明した。
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