第2章 違和感

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「お前最低だな」 「はい、ごめんなさい」 「んー、うちやったら、可愛いネックレスとか綺麗な指輪とかもろたら、許してまうかもしれんなー」 「おおー、さすが水樹さん」 「私だったらうまい飯とかおごられたら許すかも」 「おおー、さすがなっちゃん。色気より食い気だ「あ?」 「ごめんなさい」 「で、咲は?」 俺がそう聞くと、咲はゆっくり口を開いた。 「出かける」 「出かけるって、デートって事け?咲ちゃん」 「おお、いいじゃんデート。デートなら美味いもんも食えるし、アクセサリーも買ってやれるじゃん」 「なるほどな。いいねそれ。そーしよ!さんきゅ咲!」 咲は何も言わず、小さく頷くと、またクッキーを食べだした。 「じゃ、俺行くわ!」 「あ!こらどろぼう!」 「ん!うまかった!さすが咲!」 帰るまえに一つだけクッキーを手に取り食べた。昔から食べ慣れてる咲が作るクッキーはやっぱりまかった。
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