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「お前最低だな」
「はい、ごめんなさい」
「んー、うちやったら、可愛いネックレスとか綺麗な指輪とかもろたら、許してまうかもしれんなー」
「おおー、さすが水樹さん」
「私だったらうまい飯とかおごられたら許すかも」
「おおー、さすがなっちゃん。色気より食い気だ「あ?」
「ごめんなさい」
「で、咲は?」
俺がそう聞くと、咲はゆっくり口を開いた。
「出かける」
「出かけるって、デートって事け?咲ちゃん」
「おお、いいじゃんデート。デートなら美味いもんも食えるし、アクセサリーも買ってやれるじゃん」
「なるほどな。いいねそれ。そーしよ!さんきゅ咲!」
咲は何も言わず、小さく頷くと、またクッキーを食べだした。
「じゃ、俺行くわ!」
「あ!こらどろぼう!」
「ん!うまかった!さすが咲!」
帰るまえに一つだけクッキーを手に取り食べた。昔から食べ慣れてる咲が作るクッキーはやっぱりまかった。
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