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自由に遊ぶことの幅がどんどん広がって、夜の世界でも遊んだ。
成績さえ取っていたら親は何も言わなかった。
女にも不自由はしなかったし、それなりに遊んで楽しんだ。
恨まれるような失敗もしない。
頭を使って、誠実に対応してる風にすれば女なんて後は自分のいいようにまとめる。
それで良かった。
二十歳の成人式で面白いやつに再会した。
中学の時につるんだ女友達。
高城結。
結は俺に惚れてたと思う。
でも俺は、結とは付き合おうとは当時思えなかった。
結には当時から自分の素を見せてたし、見せれた数少ない信頼できるやつだった。
男とか女とかで関係がむちゃくちゃになる前に、俺は他校の先輩と付き合った。
結がそれを知って、元気ないのは気づいてたけど、そんなの俺にはどうしようもなかった。
頼むから、俺を男として見るなと思っていた。
中学卒業後、結とは会えなくなった。
高校に入って、暫くして他校の先輩とは別れた。
時より結を思い出すことがあった。
そんなやつと、5年ぶりの再会。
結は想像してた以上に可愛くなって、また中身はそのまんまで俺の前に現れた。
俺を見た結がドン引きしてるのも、もちろん気づいてはいた。
悪いが俺は変わったんだ。
ドン引きした結だったけど、俺が話し掛けたら普通に対応した。
結の親友の舞は、俺のこと虫けらを見るような目で見てたけど。
それもまぁ、正直な対応である意味気持ち良かった。
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