0人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、ど~~してがアタシが協力しなくちゃならないのよ!」
「良いじゃん。だってお前、あのレオが困ってんだぜぇ??」
「う゛・・・」
甲高い女の声は、みるみる大人しくなる。それを感じたマサは、また受話器越しに向かって意地悪な台詞を入れる。
「お前さぁ。本っっ当ー分かりやすいな」
「うっ、うるさいっ!!それで、そのお宅の住所は どこら辺なのよ。やっぱり空から眺めてるんじゃ分かりにくいわ。やっぱり地上に降りて探そうかしら」
女は、少し足を曲げて体勢を低くした。
なんせ空中は風が強いので、この女の格好は場違いなのである。
最初のコメントを投稿しよう!