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絶対にこれは、現実じゃ無い。
そうだわ、私は夢を見ているのよ。
そう思いながら美雨の意識は朦朧(もうろう)とし始め、そのまま気を失ってしまった。
「あーあ。どうすんだよ?」
その様子をマサも、レオの背後から見ていた。相変わらず水袋は常に大きく揺れていて、さまざまな楕円形を作っている。
マサはその中で読んでいた分厚い本を、パンっと閉じた。
「取り敢えず、今日の所は帰しとくか?」
「そうだな」
レオが変わらない口調で言った。
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