雫三滴:水神あらわる

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絶対にこれは、現実じゃ無い。 そうだわ、私は夢を見ているのよ。 そう思いながら美雨の意識は朦朧(もうろう)とし始め、そのまま気を失ってしまった。 「あーあ。どうすんだよ?」 その様子をマサも、レオの背後から見ていた。相変わらず水袋は常に大きく揺れていて、さまざまな楕円形を作っている。 マサはその中で読んでいた分厚い本を、パンっと閉じた。 「取り敢えず、今日の所は帰しとくか?」 「そうだな」 レオが変わらない口調で言った。
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