雫四滴:後に残る跡

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翌日。今日から六月だ。 昨日までの嵐が嘘の様に、よく晴れた真夏日だった。 美雨は、天外付きのベッドから慣れた手つきで するりと降りて、身支度を始めた。 美雨の通う学校・桃学園。 女子の制服はセーラー服。美雨は今、夏服の長袖を着ていた。夏服や冬服を着る時期は、桃学園の場合は個人の自由だった。 ちなみに、夏服は白。スカートは紺色。襟には紺色のラインの刺繍が一本。胸元の細いリボンは紅色。
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