雫七滴:炎神

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アスクが長い話を終えると、 「よく分かりました。アスク様」 とユタが静かに言った。 そんなユタとは正反対に、すぐ隣にいる黒ぶち男は 「ええ。アスク様はらやはりそうでないと!さあさあ、実行の日はいつにいたしましょうぞ?」 と声を張り上げる。その様子にユタは、不快そうな顔をした。 「…まあ良い。ところでだ。どうやって、ヤツらの”住みか”まで行くかだ。そう、襲撃方法についてだ」 「はい、アスク様」 黒ぶち男が機嫌良く答えた。同僚がヘマをすると、この男は何より気分が良くなる。 「言うまでもなく、そこの『虎の口』は、ヤツらの地下室に繋がっている。 だが…あそこには守りの若い女神・シェルーカがいることを忘れてはならない。 アイツは相当厄介な女だ。あの女がいると、レオを捕らえられてもすぐばれちまう。 ただし!あの女がいなけりゃレオは、ぬぁんにも(訳:何にも)出来ない男だ」
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