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アスクが長い話を終えると、
「よく分かりました。アスク様」
とユタが静かに言った。
そんなユタとは正反対に、すぐ隣にいる黒ぶち男は
「ええ。アスク様はらやはりそうでないと!さあさあ、実行の日はいつにいたしましょうぞ?」
と声を張り上げる。その様子にユタは、不快そうな顔をした。
「…まあ良い。ところでだ。どうやって、ヤツらの”住みか”まで行くかだ。そう、襲撃方法についてだ」
「はい、アスク様」
黒ぶち男が機嫌良く答えた。同僚がヘマをすると、この男は何より気分が良くなる。
「言うまでもなく、そこの『虎の口』は、ヤツらの地下室に繋がっている。
だが…あそこには守りの若い女神・シェルーカがいることを忘れてはならない。
アイツは相当厄介な女だ。あの女がいると、レオを捕らえられてもすぐばれちまう。
ただし!あの女がいなけりゃレオは、ぬぁんにも(訳:何にも)出来ない男だ」
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