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ボウボウ… ボウボウ…
目が眩むような 赤。燃えるような 赤。
…いや、燃えているからこそ赤いのだ。
暖炉の中の炎は時々パリパリッと音を立てていた。今にも暖炉ごと燃えてしまいそうな燃えっぷりだ。パチン パチンと、木炭が燃える音がしている。
そんな暖炉の中からは、何やら声が聞こえる。
「ガオォーッ…」
暖炉の中から、ライオンのような動物の鳴き声が、響いている。
炎の中にはライオンの形をした―…
のではなく、ライオンの頭部の形になった炎があったのだ。
彫刻か 何かの造形物のように、ライオンの頭を型どった炎が、そこにはある。
そのライオン型の炎は、更に激しく燃えながら再び「ガオォーッ…」と鳴き声を上げていた。
ライオンが炎の中に埋もれてしまっているかのように見える。
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