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「だな」
「でもアスク様はもう年なんですから、気をつけて下さいな」
また別の一人の男が言った。
黒ぶち眼鏡で黒髪。几帳面な男と比べると、小柄な体型で少し老けている。
アスクと呼ばれるこの男は、坊主頭で、日焼けしたような肌。例えるなら柔道選手のような風格だ。ニカッと笑うと金歯が見える。
「ますますやる気になるわ。さっそくだが"ヤツ"の調子はどうだ?」
「アスク様。我々はもう少し慎重に行動すべきかと。なぜならあまり大きな動きを見せると、ヤツは直ぐに防御モードになるんですぜ」
「なに、貴様。この俺様が慎重だの言ってるとでも思うのか。俺様は炎を操る神だ。中でも一番に"偉い"神だ。一発でしとめなきゃあ~…火のプライドってもんよ」
「そうですよね!アスク様、申し訳ございません」
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