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「おまえと同じ年齢ほどの、まだ若い男だ。こっちでいうおまえみたいなものだな。そうだ、たしかアイツも水神界では、まだ新人の類に入るんだったな。
ただし、アイツは新人なくせして異様な力を持っている。同じ新人でも、おまえとは大違いだよ」
ユタは、几帳面に頭を下げた。
「頑張ります」
「そこでだ。俺様たちゃヤツを滅ぼす。同時に水の力も滅びるのだ。世界は炎に包まれるのだ。
だが俺様たちゃ水に弱い。それだきゃはどうしようもない。そう簡単には行かない。それは俺様でも分かる。一応ヤツらだって俺様たちゃと同じ、神だからな。とんでもねえ魔法も使えるし、何より地球上全ての水を動かす力を持っている。
だが俺様だって同じだ。地球上全ての炎を操れる力を持っているんだ。
つまり、神としての魔力は対等だ。じゃあ何故こんなにも差が出るんだ?」
ユタはハッと顔を上げた。
踊り子の女の子たちを見ていたのだ。
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