南風神社

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数百年と言う長い時の中で、村から街に変わっていき、四大社と有名な神社になった頃、他の社のものとも多少の交流は持つようになった。 東の社には変わり者がおり、秋の社には面倒くさがり屋が、冬には年をとった狐がいただけで、年の鳥居越えの時に協力し合う程度の付き合いではあったが、密かな楽しみも見つけた。 宮司の持ってくる神酒も美味いのだが、街に降りた時に、きらびやかな街を見て自分はなんと時代遅れなのだろうと、何着も高級スーツを買って着るようになり、元々勝手に入ってくる金を使うこともないのでと投資などをしたら儲かり、不動産なども扱うようになった。見た目を変えたりするのは面倒だったが、それなりに楽しみも増え、人に関して身につけれる事はすべて身につけた。
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