秋
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秋と冬の境目。 農村で生まれた俺と兄貴はかなり年が違う。 兄貴が生まれたのは冬。 俺が生まれたのは秋。 秋彪と名付けられた俺は、畑仕事に出ていた兄の背におんぶされ、よく泣いていたという。 物心ついた時には、人間の世界でいう学校にも行けず、読み書きや計算など全くできず、近くに子もいなかったので、遊び相手といえばたまにやってくる動物と兄だけだった。
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