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企画ルートからの漏洩は最近ストップしている。
東条は事態に感づき、犯人の目星をつけて対策を打ったのではないかと僕は思っていた。
だとすると、堀内嬢に対する彼の気持ちは“信用”からは程遠いはずで、堀内嬢も情報が取れなくなったことから彼の変化に気づいているに違いない。
いまだに付き合っているのは、恐らく東条は証拠がないだけに確信を得られず別れのきっかけを掴めずにいるのではないか。
彼らの仕草からそれが嗅ぎ取れないか、僕は喋る間も密かに観察していた。
すると、迷子を持ち上げる会話の間じっと黙っていた堀内嬢が突如口を開いた。
自分を最大限に魅力的に見せるセオリーなのだろう、小首を傾げ、相手を誘うように目を潤ませている。
「私、あまり飲めないんですけど、お酒を頂くのが大好きなんです」
それが何か?
突っ込みたいのを我慢して、興味ありげな顔で彼女に視線を向けた。
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