魔法の家

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「やっぱり持ってこよーぜ!大丈夫だよ。俺らはおっさんのひろしと違って体力あるし!!」 今まで静かに黙って聴いていたガキどもがとたんに騒ぎ出して、過去に戻っていたのが急激に現在に引っぱり戻される。 「誰がおっさんだ!!!舐めんな!!余裕でもってこれるわ!!」 しんみりしてしまったのを誤魔化すようにわざと大きな声で叫んでシャベルとともに飛び出そうとしたその時 「話は聞かせてもらったわ!!!」 ババーンと効果音がつきそうな感じで目の前に飛び出てきたのは、俺の嫁さんだった。 「こんな事もあろうかと私は会長さんにトラックをお借りしてきたわ。これなら一度にたくさん運べるでしょ?さぁ!ついてくるのは誰?」 「「さすが奥さん!!カッケーー!!!」」 嫁さんとガキどもがはしゃいでトラックへと向かうのをポカンと見送る。 「頭の上に雪が積もってたからありゃ結構前から見てたな。」 自分も仲間に入るタイミングを見計らっていたのだろう。嫁さんのそういうところは本当に可愛らしいと思う。 「じゃあ、行くぞ。」     
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