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流される
どうしたって僕達は
流れに飲み込まれ溺れゆく
もがいてもがいて手を伸ばすけれど
その手は誰も掴みやしない
会話の流れは速すぎて
僕は誰にもついていけない
誰も彼もが朗らかに笑っているのに
僕は独り 息を求めて藻掻いてる
追いついた頃には遅くて
みんなはもう次の海
あぁ ちょっと 待ってくれ
置いてなんて いかないで
僕もみんなと同じようになりたい
僕は独りみんなを必死で追いかける
感情の流れは強すぎて
僕は独り荒波に放りだされる
みんなの波はなだらかで平和なのに
僕はゴミに塗れて汚れていく
誰も彼もが綺麗な世の中で
僕だけが汚れた存在に思えた
あぁ ちょっと 待ってくれ
僕もそっちに 行きたいんだ
手を伸ばして綺麗なものを捕まえる
けれど触れた瞬間にそれはもろく崩れてしまった
時の流れは速すぎて
何時も僕を独り置いていく
周りのみんなはうまく乗れているのに
僕は独りひっくり返る
立ち直る時間さえなくて
波は次から次へと押し寄せる
ああ ちょっと 待ってくれ
あと少し 待ってくれ
時は金だと痛いほどに解ってる
それでも僕は身体が沈んで上がらない
どうしたって僕は
流れに飲み込まれ溺れゆく
もがいてもがいて手を伸ばすけれど
その手は誰も掴みやしない
もがけばもがくほど身体は沈み溺れゆく
気がつけば そこは底無し沼だった
足場が無いんだ どこにも無い
こんな所じゃ まともに立つことさえ出来やしない
どうしたって僕達は
流れに飲み込まれ溺れゆく
もがいてもがいて手を伸ばすけれど
その手は誰も掴みやしない
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