世界

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世界には沢山の人で溢れかえっている 同じ人は1人もいない 全く同じ考えの人もいない それは皆が共有して知っていることだ それなのに人は皆、自分の当たり前が他人にも当てはまると勘違いをする その人は自分じゃないのだから自分と同じな訳が無い だから戦争が起きるのだ みんなが同じ考えを持っているなら 意見の食い違いなど起こり得ない みんなが同じものを見聞きし、感じているのなら 感性の違いなどない でも、誰もそれを理解しようとはしない なぜ? 人は自分達に理解し難い物があったとき それを良く知ろうともせず 恐れ 敵対し 更には存在自体を否定したりする しかし何故、それが人間同士では適応されないのか? 「人間」と言う以外は未知であると言うのに 人は死んだら 清い心の持ち主は極楽へ 穢れた心を持つものは地獄へ 等と言われているが今の世界に極楽に行けるものなど存在するのだろうか? 戦争 いじめ 裏切り 妬み 怨み 嫉み そんなものが充満する世の中で清い心を保つ事など出来るのだろうか? この世の中に 「自分は清い、綺麗な心を持っています」 と本当に自身を持って言える人がいるのだろうか? 少なくとも、私は言えない 友達、親戚、親、兄弟 誰にもそうだとは言ってあげられない どれだけ長い間共に過ごそうと、所詮は「私」とは別のもの 考えていること、感じている事 全てを理解することは不可能だから それでも、悲観する事は無いのです 私は思います 世界とは生きている者総てに1つずつ存在していて、少しずつ干渉し合っている物なのだと 干渉し合うことで、自分達の世界にないものを知って驚いたりする しかし、そのせいで自分の世界が相手と共有のモノだと錯覚してしまうのだと こういう考え方が広まれば、他人の世界を頭ごなしに否定して自分の世界に閉じこもり、戦争などの悲しい事に発展する なんてことは減るのではないかと これも充分私の押しつけ だけれど、そう言う考えがあるんだなぁとみんなが頭の片隅にでも留めてくれれば 狭かった個人の世界が少しずつ広がって新しい何かが産まれる気がするのです 今はまだ夢物語で、解らないけど きっと、多分、絶対、素敵な世界になる事でしょう
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