夜中のラーメン

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「うん」 立ち上がった彼の手が、ぽんぽんと私のあたまにふれる。 そのままキッチンに行くと彼は、ごそごそと棚を漁り始めた。 ソファーの背から顔を出して、ぼーっと作業してる彼を眺める。 棚からインスタントラーメンを探し出した彼は、冷蔵庫から卵とお肉のパックを出した。 それから、玉葱とキャベツとモヤシ、それにエノキ。 んん? インスタントラーメンじゃなかったんですか?   腕捲りをすると彼は、じゃーっ、小鍋に水を入れるとチチチッ、ボッ。 火をつけて鍋をかけた。 今度はボールを取り出すと、お酒やお醤油なんか調味料。 んで、お肉のパック開けてごそごそやったら、ピ、ピ、ピ。 レンジに入れちゃいました。 卵を手に取ると、お湯が沸いてるであろうお鍋に投入。 ゆで卵ですかね。 じゃーっ、お野菜洗うとまな板、包丁。 トトトンと、リズミカルに音が響く。
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