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魔王たちは大きなモニターの前に座り勇者の動向を探った。勇者は勢いよく飛び掛っている家臣たちを見事にバッタバッタと倒していく。
ソレを見ていた魔王はガタガタと震えたかと思うとイキナリ立ち上がっ・・・・・
「どちらに、行かれるのですか?」
魔王の肩をつかみニッコリと微笑む彼はまさしく悪魔だ。
「は、離すのだ!!このままでは勇者がここに来てしまうではないか!!!死ぬ。瞬殺。・・・・・無理だ!!無理無理ムリムリムリ!!!」
「勇者など、魔王様が行ってひと捻りにしてしまえばいいではないですか。」
呆れたように彼がそういうも、大きな体を左右に揺すりムリムリムリと言い続る魔王に、彼は大きなため息をつき、そして静かに口を開いた。
「このままでは、ここに来るまでにかなりのレベルになりま・・・・・」
彼がそれを言い終わらないうちに魔王は彼の前から姿を消していた。
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「そこまでだ。勇者。」
突如現れ空気を震わせる魔王に、勇者も家臣も凍り付く。
・・・・・しかし。
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