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しかし、その魔王様は青動かなくなってしまった勇者をじっと見下ろし。
「・・・・・やってしまった。」
と呟いた。それを聴いた家臣たちは首をかしげ、魔王様の様子を伺う様に動きを止める。
すると、何を思ったのか。魔王様は勇者を蘇生させて、人間の村の方へと飛ばしてしまいました。
「・・・・・魔王様、一体何を?」
突然の事に困惑する家臣たちに魔王はフッと笑い
「・・・・・お前らには、解らんか。」
と言うと、また自室へと篭ってしまった。
訳が分からず困惑する家臣たちの中で1人が歓喜の声を張り上げた。
「流石魔王様!力の無いものたちを簡単に殺してしまってはツマラナイ!!そういう事ですな!」
その一言をキッカケに他の家臣も次々と声を上げる。
「オォー。素晴らしい!!」
「私達とは考える事が違いますな。」
その様子を見て最初に声を上げた人物、彼は再度声を張り上げた。
「魔王様のために我らも精進しなければ。」
「おお。そうだ!魔王様のために!!」
「魔王様のために!」
何時もの言葉で散り散りになった家臣たちを見送り、彼は魔王様の自室へと入り込む。
「・・・・・・・・・・何をなさっているのですか?」
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