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『たいした努力もしないで、力が身に付くわけ無いだろ。こいつはお前らの数十倍は努力してた。これはその結果だ! 負けたからってカッコ悪いことしてんじゃねーよ。』 そんなことあったような気がする。 確かあのあと、そいつらを根性叩き直すとかいってボコボコにした気がする。 「お前は自信家で、いつも人を見下してた。でも、お前は強かった。実力がある。 戦で逃げてきたなんて嘘だと思ってたよ。道場も年上ってだけで兄貴に盗られたんだと思ってた。 お前に合うまでは!!」 刺さっていた刀をそのまま横に斬りつけようとしてきたので、反射的に隆吉を蹴り飛ばす。 隆吉が離れたので蹴った勢いで起き上がる。 「失望したぜ。失望だ。お前、いつからそんな腑抜けになったんだよ。」 「最初からだよ!」 心底ガッカリしたように呟く隆吉にこちらから仕掛けるが防がれた。 「俺は最初から腑抜けだったさ。 ただそれに気づかなくて粋がってただけさ。」 呟きすぐさま、距離をとる。 そこからは激しい斬り合いになった。 刀を合わせるうちに、頭が回るようになる。 冷静に状況を把握する余裕が出てきた。 「ーーッッ!!」 僕の攻撃が隆吉に当たるようになってきた。     
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