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冗談のように僕らは軽口を交わし笑った。 これで元通りだ。 「あ、いたいた。二人ともそろそろ来るよ。」 明希がバタバタとかけてきて僕らにそんなことを言う。 兄さんはなんのことか解らずポカンとしていたが、僕はまたかと苦笑いをこぼす。 元通りにはなったが、決闘後、ちょっとした変化があった。 僕らは門の方へと移動し、その変化の原因が来るのを待った。 「とおぉぉぉぉぉるぅぅぅぅ!!!」 バーーンと激しい音をたてて門が開かれる。 「もうちょっと静かに来なよ。毎回毎回、うるさいよ?」 驚いている兄さんの横で苦笑いしながら彼、隆吉にそう告げる。 そう、彼はあの決闘のあとよく来るようになったのだ。 「うるせぇ!ろくに稽古もしてないお前に負けたままじゃ、納得できねぇ! 勝負だ。勝負!!」 今はもう、稽古を再開してしまったのだが彼との打ち合いは大いに僕の助けとなっているので細かいことは言わないことにする。 「良いよ。せっかく兄さんもいるし、見てもらって指導してもらおう。」 笑いながら彼を道場へといれる。 兄さんも苦笑いしながらついてきた。 綺麗になった道場に明希の声が響く。 「はじめ!」
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