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「れんくん、約束だよ?」
「うん!約束!」
『ゆーびきーりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆーびきった!』
そして2人が笑あっている。
何だ、この記憶は。
俺は、いったい誰とどんな約束をした?
とても大切な約束、それだけは何故かわかった。
けれど、それ以外は何も思い出せない
じっとしていられず寝返りをうった霧島だが、案の定ベッドから落ちてしまった。
俺は何をやってんだと思いながら痛む体を起こす。
そして、その視線の先にある机の引き出し。
いつもは気にならないが、何故か今日に限って凄く気になってしまう。
小学校の時から開けていない。
開けたら今すぐにでも逃げ出してしまいそうで、怖くて開けなかった中学校時代。
今なら、開けても、大丈夫だよな?
誰に問うこともなく引き出しに手をかける。
そんな、引き出しを開けるだけなのに何でこんな緊張してんだ。
これは、ただの引き出しじゃないか。
自分にそう言い聞かせて引き出しを開けた。
するとそこには、1枚の写真と、ビーズで出来た指輪があった。
そして、さっきよりも鮮明に頭に声が響く。
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