第2章「出会い」

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見違える程に綺麗になっていて、それでも笑った顔は昔から変わらない。 皆を笑顔にさせる太陽のような、その笑顔は、本当に変わらない。 そんな風に彼女に見惚れていると担任と思われる人が入ってきた。 「HRを始める、皆席に着け!」 各々が会話を切り上げ席に着く。 そして、俺はまたしても驚く事になる。 なんと、幼馴染の彼女、桜井香奈が、自分の隣の席だなんて思いもしなかったのだ。 「では、まず出席の確認を始める。 青木、今泉、今井……霧島、 おい、霧島蓮!いるなら返事をしろ」 「あ、はい、すいません」 顔が赤くなるのが分かる。 こういう目立ち方は1番嫌いだ。 皆が少しざわめく中、隣に座る桜井が微笑み、そして小さく呟いた。 「変わらないね、蓮くん」 「……ぇ…」 覚えてて、くれたのか? 眼鏡を掛けて、髪も伸ばして、知らない振りをしていたのに? いや、それとも、聞き間違いか? そんなことを考えていると、先生の出席確認がまたも止まった。 「中澤、中澤美月! あれ、いないのか?」 教卓から顔を上げて教室を見渡す担任。 そして、不意に教室の扉が勢いよく開いた。 ガラガラガラガラ、バン! 「中澤美月、渋滞の為遅れましたー」 俺は自分の目を疑った。 この世にこんな美しい女性がいるのだろうか、と。 艶のある長い髪にスラリとした長い足、制服を着ていても目立つ胸、そして、綺麗に整った顔立ち。 点数を付けるとしたら、誰もが100点を付けるだろう。 いや、100点が上限だから、そこにとどまっているだけだって思う程に、美しい女性だった。
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