変化。

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「柳川。何であんなことをしたんだ!」 「誤解です!呼び出されたのは私の方で…。先に蹴ったのは桜井さん達です。」 そう言っても取り巻き達は教師より先に帰っている。 葵には弁解のしようがなかった。 「桜井がそんな事するはずが無いだろう!嘘をつくな。」 嘘じゃない!と言える雰囲気ではなく、先生に連れられて教室へ戻った。 「放課後職員室な。」と言われたのが、地獄への片道切符を貰ったようで恐ろしかった。 教室に入ると、皆もういなかった。そういえば今日は午前中授業だった、と思い、鞄に教科書を詰め込んだ。 「葵大丈夫?」 はっ…と後ろを振り返ると、奏と光希がいた。 「大丈夫だよ。」 「もー心配したんだぜ?」 安堵の表情で、奏は葵の肩を叩いた。 「痛っ…。」 「ちょっと何すんのさ奏。葵を力入れて叩くとか。」 「ほとんど力入れてねーよ。」 「違う。奏はわるくない…」 先程、遥の取り巻き達にやられたところがずきずきと痛む。 もう隠せないと思い、二人に事情を話す。 最後まで話終わった時、二人は何故か怒っていた。 「俺らのために体張るとか馬鹿じゃねーの?」 「退学になったらどうするつもり?俊介が悲しむよ。」
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