侵入者 前編

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侵入者 前編

「気持ち悪い! 近づかないでよ!」そういうと少女はカオルを突き飛ばした。  予期せぬ彼女の行動に、カオルは咄嗟(とっさ)に受身も取れず、レンガ敷きの歩道へ尻もちをつくしかなかった。ざらざらとした、レンガの感触がカオルの背中全体を覆っていた。
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